チャレンジャーを奮い立たせる時期

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677##[阪神]たわいない話

 今年はファームで完投、完封が多いことのまとめ。特に岩本、秋山、清原といった高卒入団の投手たちが力をつけている。完投こそないが松田も結果を出しているしね。
岡本育子の小虎日記「“完投”についてのよもやま話」
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 さらに面白いと思ったのがその相方だった捕手の話。大半が橋本捕手とのコンビで達成されているのだとか。プレーイングタイムは清水とそれほど変わらないようなので、これはリードを含めた守備力が優れているということかもしれない。
 現状の捕手の陣容と年齢(当年取っての学齢表記)は、一軍が藤井(36)、小宮山(27)、今成(26)の3人。他は岡崎(29)、清水(28)、橋本(24)、原口(21)。それに育成の廣神(24)、中谷(20)は登録のみで実質は外野手。今季は多くの捕手がケガや体調不良などで抜けて、二軍も大変だった。
 何度も言っているように今年最下位を免れようが、4位に到達しようが、極端な話、奇跡的な大躍進で3位になろうが、100試合以上このような戦いをしてしまった後で、その順位に大した意味はない。それよりも向こう何年という展望を持って戦うことが大事で、捕手を要にしたセンターラインをどう構築していくかは重要なテーマだ。藤井の総合力が上だとしても、タイミングとして次に進まなければいけない。
 「捕手の育成は時間がかかる」という決まり文句もまた、「育てながら勝つのは難しい」と同様の「言い訳の常套句」だと思う。伸びる素質がある捕手はやはりプロ経験が浅くても「めきめき」という音を自らが発していて、伸び悩みに甘んじてはいない。「打の今成」「守の小宮山」のような先入観がすでに形成されていそうな時期主戦捕手争いだが、「ゴボウ抜き」も視野に入れておいて欲しいものだ。
 で、相変わらず「捕手を要にしたセンターラインの再構築」などということにはまったく意識がいっていない和田タイガースは、最下位争いにふさわしい凡戦を必死こいて戦って、当たり前のように負ける。何か敗因としてあげるような大きなミスがあったわけでもないが、選手起用にも戦術選択にキレがなければコクもなく、選手たちも一つ一つのプレーに精度もなければ判断も悪い。
 もっとも大きかった「ミス」は決勝点を取られた8回ウラ、一死一二塁で筒香の二ゴロで併殺を取れなかったプレーだろうか。4?6と渡ったが、上本の送球のコースが悪かったのか、間合いが合わなかったのか、鳥谷は一塁に投げられなかった。
 しかしこの回はそれ以外もピリッとしないことの積み重ねだったように思う。一死から金城の左前は良太の守備位置と反応に「うむむ」、ラミレスの右前はストライクボールの見極めが狂っていた相手にまともすぎ、下園の決勝タイムリー、福原のカーブはちょっと甘かったし、ブラゼルもなんとかして欲しいゴロだった。
 メッセンジャーはついてない。梶谷のあれなんて出会い頭としか言いようがないよなあ。まあ押し出しの回は弁解できないが、まああんなこともそりゃたまにはある。もう笑って次の登板を待つしかないね。
 チャレンジャーを使うこと。チャレンジャーのベストを引き出すこと。ベストを尽くしたかどうかをチェックし、できてなかった部分を指摘すること。ベストを尽くした結果、失敗しても励ましてやること。それだけやってりゃいい時期なのだが、何一つできてない。そんな試合だったと思う。
 チャレンジャー候補は一軍にも二軍にもまだたくさんいる。
 ブラゼルは同点ホームラン含む2打点グッジョブ。このようなチーム状態、置かれている状況にしては打席で集中できていると思う。
 坂にチャンスを掴みきって欲しい試合だったが、チャンスで二度凡退は残念。力まずにバットコントロールするのが持ち味だから、凡退時は弱々しく感じてしまう。でもまあしゃあない。たとえ得点圏4割の人でも5,6回は凡退する。それがこの2回だったと思って次に賭けるしかないよ。
 (追記)2回完璧、久々の加藤投手ナイスピッチング!チャレンジャーの気持ちが持てるかどうかは年齢じゃないというのがよくわかった(うっかり賞賛するのを忘れてしまった)。
 あ、これもどうぞよろしく!「日刊SPA!」にコメントしました。
http://nikkan-spa.jp/281155
これのもっともっと詳しい版は虎バカマガジンに投稿しましたー!

コメント

  1. 虎ジジィ より:

    橋本捕手、一軍でも見たいです。
    試合の方はまたスタメン見た時点で萎えました。「大和使おうよ!」って、やはり和田監督の左右病は一生治らないでしょう。
    余談ですが、日ハムは中島21歳・西川20歳・杉谷21歳の高卒野手トリオをスタメン抜擢し快勝!これを優勝争いの最中にやってみせる栗山監督の勇気は凄いと思うし、そんな監督の下でなら若い選手もやる気が湧くと思いました。
    一方タイガースは「十分色々試せる状況なのに試せない」この差は大きいと思います。

  2. 阿倍野区 ケイ より:

    皆さんおはよーございます!
    ワーイ!出た?!背番号 66 橋本良平君(^O^)/
    同じ名字で勝手に親戚のよーに気になり、早く一軍にけーへんかなーと思ってたけどなかなかで(>_<)
    戦力外にならへんかと心配してたら、二軍のキャッチャー橋本君だけって時がきて、これでまだやれるとホッとしましたo(^-^)o
    監督!チャンスをくださーいm(._.)m

  3. 西田辺 より:

    私など素人には、昨日の小宮山?今成?藤井の捕手起用の意味が分かりません。
    プロの監督さんがやる以上、何か深い意味がある…と思いたい。
    同点に追いついて、急に「捕手今成」に対して不安になったのか。
    じゃあ、今成は代打専門と割り切って、捕手4人体制にすればいいのに。
    こう言った、あからさまな「お前、信用できねぇし」的な交代を繰り返せば
    伸びる者も伸びやしないですよ。
    所謂、起用に一貫性と根拠が希薄なんです。
    就任会見のスパイス発言、原点回帰、甲子園に帰ったら…
    余りにも、チームの将として発言の根が浅すぎますよ。
    それと空気作りに無頓着過ぎます。
    昨日も苦しい中で、同点弾を打ったブラゼルに対しても、苦虫を潰したような
    顔で出迎えている。
    何かブラゼルが打つと不都合でも生じるかの様に。
    監督が性格的に出来ないなら、コーチの誰かが盛り上げ役を果たさないと。
    首脳陣が渋い顔してるのに、選手は盛り上がれないですよ。
    気持ち的に高揚したものを生み出して行かないと、ズルズルとした
    負けを重ねるだけじゃないですかね。

  4. Yalkeys より:

    理由(わけ)あって1塁側Bay Blue Seatで観戦でした。例年ならまだまだ黄色が目立つスタンドですが、今年は様変わり。
    負けずに応援しましたが、ハマスタ最終戦(ロード最終戦でもありました)●となってしまいました。しかも史上2番目の通算4500敗だそうです。(ー_ー)!!
    先発を外れたとは言え、坂の場面は新井貴ではなかったでしょうか。相手投手にとっては坂よりはロングのある新井さんがイヤだったのでは?と思いました。
    DeNAのファンのモチベーションは確かに高いと実感したゲームでした。

  5. わかさ生活 より:

    捕手では個人的には原口に期待しています。
    今期は怪我に泣きましたが、肩の強さとバッティングセンスは光るものがありますし、練習の虫らしいのでリード面でも将来に向けて「めきめき」伸びてきそうです。

  6. ao より:

    藤村、別当を中心としたダイナマイト打線。
    85年バース、掛布、岡田の3連発。
    03、05のつなぐ打線。
    少ない優勝経験から見ても、阪神は守備より、攻撃型のチーム。
    ちまちました野球は、阪神には似合わない。
    打って、打って、打ちまくる。
    お祭打線こそが目指すべき所。

  7. トラ11 より:

    監督としてもGMとしても低い実績しかない中村氏を来期GMとして迎えることは、心が沈んでしまいます。
    我々の阪神タイガースをムチャクチャにしている和田監督と同じ方向しか見ていない人をGMに据えるということは球団全体が現状を納得しているということなのでしょう。
    結果を出せないベテラン選手を使い、これから伸びるであろう若い選手の芽を摘んで、どこにこれからの阪神タイガースの光があるのでしょう。
    コーチ、監督の経験のな無い栗山氏を監督にした日本ハムは見る目があると同時に、監督としても、やりやすい環境なのでしょう。
    今は他のどのチームの監督を見てもうらやましい。
    今さらながら、いつも思うことなのですが、矢野捕手が辞めざるを得なくなって、辞めていったのが一番残念に思っています。
    矢野さんなら、次期捕手を育てながらプレーしてくれたと思います。
    城島は全試合自分が出ると言って、監督もそれに押され、後輩を育てることなく、怪我をさせてしまった。
    そのつけが今に来ていると思います。勿論、現監督の訳のわからない采配に振り回されていることも事実です。
    私がGMになったら矢野監督を迎えて、コーチ陣総入れ替えです。(矢野監督なら金本選手に気を使って、ダメかな? あぁ、難しい!)

  8. ベガ より:

    チャンスで打てないのは残念だけど、それ以前の問題な気がする。
    前日の敗戦に中畑監督は、力負けしたと言われた。えっ?1点差でしかもギリギリのところで勝ったのに。
    対する和田監督は、連日の苦戦に危機感を持っていただろうか?DeNA 相手だから勝てるだろうと思っていたのではないだろうか。監督がどうしても負けられない、と思っていたら選手にも伝わるはず。
    月刊タイガースの赤星さんの談話に、今の阪神の現状を問われて、「でもピンチはチャンスって言うじゃないですか」と述べられてました。
    益々赤星さんに若手の指導をしてほしいと思った。志半ばで引退されたし常にチャレンジする方ですね。

  9. イワオ より:

    この人もまだまだチャレンジし続けている…
    8/17 vsヤ ク ○ 金本 ベンチ
    8/18 vsヤ ク ● 金本 スタメン
    8/19 vsヤ ク ○ 金本 ベンチ
    8/21 vs中 日 ● 金本 スタメン
    8/22 vs中 日 ● 金本 スタメン
    8/23 vs中 日 ○ 金本 ベンチ
    8/24 vs広 島 ▲ 金本 スタメン
    8/25 vs広 島 ● 金本 スタメン
    8/28 VS横浜 ● 金本 スタメン
    8/29 VS横浜 〇 金本 ベンチ
    8/30 VS横浜 ● 金本 スタメン

  10. まさ より:

    イワオさん、8/26が抜けてますね。

  11. melborune より:

    5月ころ,チームが不調(2度の5連敗)のとき,新人監督の和田さんは,まだまだ成長する余地がある,と考えていたのですが,8月下旬の時点でこの采配では・・・
    今年のドラフトは,大阪桐蔭の藤浪投手に注目が集まっていますが,それよりも大阪桐蔭の監督を招いた方がよいのではないかと本気で思っています。春の選抜で優勝したのに,選手を阿山焼かさず,調子が悪ければ主力でもベンチに,そのため危機感をもった選手達により春・夏連覇。
    阪神は何も成し遂げていないチームなのに,慢心しすぎとちがうかな。

  12. チエちゃん より:

    DeNAの中村紀洋選手が、自身の打席で塁上の若手が、盗塁を試みた事に、「何で走るんだ」と言ったとかで和を乱すと、懲罰2軍落ちをしたという記事。
    同じ事があっても、2軍には落とせないんだろうなぁ、と思ってしまう。
    ベテランには、誰も何も言えないし、相手以外にも身内にベテラン勢に、必要以上に気を使いながらプレーしているんでわ?
    集中力が足りない原因の一つだったり?
    選手をコントロール出来ない監督はいらないなぁ。

  13. 虎見 より:

    こんにちは!
    私も月刊タイガースの赤星氏談話を読みました。
    “阪神以外に戻るつもりはない”と言ってくれてます。涙が出ました。
    好っきゃで、赤星!待ってるで!!